2025年 9月2日 卒研発表会

9月2日 卒業研究発表会が行われました(発表5分 質問3分)。

薬学部N棟 4つの会場に分かれて9:00~18:00 頃まで約150名程が

パワーポイントを用いて発表。

学会発表とは違う5分間の短い発表時間で、コンパクトに内容を

まとめて発表できたと思います。

今年の研究室のテーマは以下の3つに分けてのプレゼンになりました。

いずれも時計遺伝子発現定量解析を軸として自由行動しているマウスの長期リアルタイム

遺伝子発現定量解析と、PMTをもちいた超高感度に 組織レベルで遺伝子発現定量解析を

行っています。

研究1. 糖尿病では発症してからの解析ではなく、発症前の未病段階でいかに

発症を予測するか時計遺伝子発現をもちいての解析。

糖尿病と体内時計の関係に関する研究

宮﨑瀬里奈 体毛を用いたⅠ型糖尿病発症の危険率を数値化する研究

工藤真紀  体毛を用いたⅡ型糖尿病発症の可能性を数値化する研究


研究2. 薬物を24時間に近い周期で投与すると体のリズムが投与時刻に

同調し、薬物投与時刻を予知しているかの行動をとる予知行動形成機構に

関する研究。食事も同様で、規則正しい食事時間は消化酵素蛋白質類も食事前から

合成準備されることから、不規則な生活が社会生活と自身の体内時計のずれを

誘発するトリガーになることにつながる研究になります。

時刻認知(予知行動機構)と体内時計の関係に関する研究

伊藤純玲覚醒剤発する生体機能変化に関する研究

髙橋優輝 「覚醒剤メタンフェタミン(MAP)によって誘発される神経回路の推定


研究3. 上記2の研究から不規則な生活により生体リズムの乱れが誘発され生体内に

形成される内的脱同調が、どのような機構で形成されるのか調べた。この機構解明は現代社会病である睡眠障害、うつ病、糖尿病、乳がん、前立腺がん、不妊症の生体リズム研究を軸とした発症機構解明につながると考えられます。

社会生活と体内時計のずれから誘発される内的脱同調機構に関する研究

齊藤淳   「生体リズム周期を劇的に変化させる覚醒剤の作用機序に関する研究

工藤一樹  「覚醒剤の慢性投与マウスを用いた内的脱同調機構の解明

The Hamada Lab.

4月から浜田俊幸が教授に昇進しました。 生体リズム、体内時計、時計遺伝子、睡眠、糖尿病、鬱病、乳がん Department of Pharmaceutical Sciences International University of Health and Welfare (IUHW) Tochigi, 324-801, Japan